だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

余市 シェリー&スイート(蒸留所限定)

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SINGLE MALT YOICHI(余市) SHERRY&SWEET

グラス:テイスティンググラス

量:15ml

場所:家飲み

個人的評価:A 

総合評価(コスパ):★3(500mlで6800円)

ゴムや硫黄が目立つ中にブランデー系の甘い香り。煮詰めたリンゴ、ブルーベリージャム。わずかにソルティな風味も。中間には渋味のあるウッディさが色濃く出現。余韻はゴムを含んだ甘い香りが続く。
ハイプルーフの割には滑らかな口当たり。まずサルファーな香味が口を覆う。そこを抜けると甘味のあるシェリー、ドライレーズンの香りが強く感じられる。甘味も強い。香りほどの渋味はあまり感じず、オイリーで甘い口当たりが残っていく。
わずかに加水するとサルファリーな癖の強さは和らぐがアルコールの刺激が強くなる。フレッシュな巨峰、濃厚なバニラ、口当たりの酸味、出汁系の旨味が拾える。
 
いただきもののボトルです。
硫黄を除けば、濃い目のシェリー香にハイプルーフの割にはなめらかで甘い口当たり、シェリー樽由来のスパニッシュオークらしさとA+~S程度の評価になっていてもおかしくありません。
加水するとアルコールのアタックが強く感じたので少量をストレートでまったり楽しむのが良さそうです。
 
僕がウイスキーの中で唯一苦手なフレーバーが硫黄(サルファリー)でしてそのためにこのボトルの評価はやや低いものとなっています。硫黄が気にならない人であれば十分楽しめる個性があると思います。ボトルから香りをかいだ時点で「ウッ・・・」と思うほどのフレーバーがあり、苦手な人は回避推奨です。(苦笑)。
硫黄に関してはニッカ原酒、特にシェリー樽にはもれなくついてきますので、そこで好み・評価は分かれると思います。蒸留所限定余市はピーティ&ソルティも飲んだことがありますが、そちらは硫黄フレーバーはあまり感じられず、余市系のヘビーピートと焦がした麦芽感が感じられるもので好みでした。
 

ニッカウイスキー余市蒸留所限定で販売されているコンセプトボトルは元々は12年ものが販売されていましたが、終売のちノンエイジで復活した経緯があります。12年ものは飲んでいないのでわかりませんが、コンセプトとしては同系統のものと思われます。

ニッカ原酒をコンセプト別に楽しむ、これはこれで蒸留所限定のボトルとしては面白い取り組みだと思います。