ボウモア17年 ホワイトサンズ
グラス:テイスティンググラス
量:30ml
場所:自宅飲み
個人的評価:A+ ボウモアらしいピート&フルーティ。樽感はやや強め
総合評価(コスパ):★7(8000円前後)
開封直後はピリピリとしたスパイシーさと木の渋味が前面に出てきていましたが、時間経過とともにまったりとした口当たりにグレープフルーツ、トロピカルフレーバーが広がる佳作ボトルです。
このボトルは免税店向けに販売されたボトルですが、年数表記から1990年代中盤の原酒が使われていると噂でトロピカル感があると言われていました。テイスティングするとなるほどトロピカルってこんな感じなのねぇと納得できる味わいです。ボウモアらしいグレープフルーツ感もしっかり備わっていて、蒸留所の特徴と味わい、双方が備わっているボトルと感じました。
この価格帯では買って損はないボトルの1つと思います。
ブラックニッカ クロスオーバー
BLACK NIKKA CROSSOVER
個人的評価:A
総合評価(コスパ):★6
ジョニーウォーカーブラックラベル 80~90年代流通
Johnnie Walker BLACK LABEL
グラス:テイスティンググラス
量:30ml
場所:自宅飲み
個人的評価:A+ ヒネ感少なく、濃厚な甘味、重いピートを感じられる。
総合評価(コスパ):★6
ジョニーウォーカーらしいピーティ、スモーキーに合わせて柑橘系のさわやかな香りが立つ。口に含むとシナモン・カルダモンの甘口スパイスから、タリスカーとおぼしき刺激的なスパイシーさが目立ってくる。潮気・カツオ出汁、柚子ピールの香り。
甘口な口当たりにオーキーフレーバーが広がる。スパイスから出汁っぽい旨味。ほどよいコクと甘い香りが余韻として残る。
我が家の晩酌用ウイスキーとして活躍しているオールドのジョニ黒ですが、前回紹介したモノとは別のボトルです。このボトルは、割とヒネ感が少なく、寒さもあってかオフフレーバーが目立たずに美味しく飲めています。ラベル表記から香港の免税店での購入品でしょうか。
ピートに負けないどっしりとした麦芽風味の濃いフレーバーが楽しめます。ショットグラスでのストレート、お湯割り、ハイボール、何でもイケるオールマイティさが嬉しいですね。
オールドボトルは保管状態によっては香りが変質してしまいとても飲めない、あるいは枯れてしまうボトルもありますが、今回のは大当たり。現行品とほぼ同価格で買えますから、ついこちらを選んでしまいます。1つ前に購入したボトルは金属臭が強く、ボトルを冷やしてハイボールにしないと飲めませんでした。
現行品は個人的趣味ではありますが、黒よりも赤の方がコスパと味のバランスが良い気がします。現行品の黒も素晴らしいんですが、飲むとさらに良いモノを飲みたくなってしまうという悪循環が…(笑)。
1990年代以前蒸留はどっしりと重い麦芽風味、旨味が強いです。これはスコッチ・ジャパニーズともに同様の傾向を感じます。オールドボトルの方が美味しいという方もいますが、僕は毎日飲むには重いですね。
気軽に飲むには現行品の方が良いです。蒸留方法や麦の違いだけではなく、時代に合わせたブレンドの方向性というのもあると思います。
岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ
アラン12年 カスクストレングス
The Arran Malt Aged 12 years CASK STRENGTH
グラス:テイスティンググラス
量:15ml
場所:BAR飲み
個人的評価:A+ 強いフルーティーさと麦芽風味。ウイスキーの基本形を存分に楽しめる。
総合評価(コスパ):★7(フルボトル6000円前後)
マスカット、ライム、リンゴなどのフレッシュなフルーツ、ドライパイナップル。ハチミツ感のあるオーク香も強くウッディ、バニラの香りも後から続いてくる。ファーストフィルのバーボン樽らしいフレッシュフルーツと強いオーク香が特徴。
口当たりはハイプルーフらしいハイトーンで強力なフレッシュフルーツの香り、塩飴のニュアンス。その後麦芽の甘味を感じつつオーク香も強く残る。オイリーかつヘビーな口当たり。迸るアタックの強さとカスクストレングスの強い香味はスイスイ飲めるというよりもどっしりと腰を据えて飲む方が合う。
アイランズの新鋭、アランです。アイル・オブ・アラン蒸留所のあるアラン島は1836年を最後に全ての蒸留所が閉鎖されていましたが、1995年に蒸留が開始されて160年ぶりの蒸留所復活になったという経緯があります。
ノンピート麦芽で仕込むため、アイランズ的な塩気のある原酒でありながらヨード香はほとんどありません。豊かな麦芽風味が特徴の僕好みの蒸留所の1つです。
ファーストフィルバーボン樽のフルーティーさをダイレクトに感じれるのは好印象です。スペイサイド系の香味を分厚くした印象です。12年ものにしては飲み進めるのが若干きつく感じる程度に若さを感じる部分もあります。それが気になるかどうかで評価が変わるでしょう。
6000円以内という価格ながら、ハイプルーフのカスクストレングスリリースです。オフィシャルボトルはカスクストレングスそのものが珍しく、価格も高めなことが多いです。12年ものとしては高めの価格帯ですが、コスパも良いと思います。
アランの酒質は素直な麦芽風味、そこに樽由来の強いフルーツの香りとハイプルーフのアタックの強さ。パンチのある味わいですが、コスパ良好な1本です。
バランタイン17年 1990年前後流通ボトル
個人的評価:A+
総合評価(コスパ):★6
グレンモーレンジ ドーノッホ
GLENMORANGE DORNOCH
個人的評価:A
総合評価(コスパ):★4