アラン12年 カスクストレングス
The Arran Malt Aged 12 years CASK STRENGTH
グラス:テイスティンググラス
量:15ml
場所:BAR飲み
個人的評価:A+ 強いフルーティーさと麦芽風味。ウイスキーの基本形を存分に楽しめる。
総合評価(コスパ):★7(フルボトル6000円前後)
マスカット、ライム、リンゴなどのフレッシュなフルーツ、ドライパイナップル。ハチミツ感のあるオーク香も強くウッディ、バニラの香りも後から続いてくる。ファーストフィルのバーボン樽らしいフレッシュフルーツと強いオーク香が特徴。
口当たりはハイプルーフらしいハイトーンで強力なフレッシュフルーツの香り、塩飴のニュアンス。その後麦芽の甘味を感じつつオーク香も強く残る。オイリーかつヘビーな口当たり。迸るアタックの強さとカスクストレングスの強い香味はスイスイ飲めるというよりもどっしりと腰を据えて飲む方が合う。
アイランズの新鋭、アランです。アイル・オブ・アラン蒸留所のあるアラン島は1836年を最後に全ての蒸留所が閉鎖されていましたが、1995年に蒸留が開始されて160年ぶりの蒸留所復活になったという経緯があります。
ノンピート麦芽で仕込むため、アイランズ的な塩気のある原酒でありながらヨード香はほとんどありません。豊かな麦芽風味が特徴の僕好みの蒸留所の1つです。
ファーストフィルバーボン樽のフルーティーさをダイレクトに感じれるのは好印象です。スペイサイド系の香味を分厚くした印象です。12年ものにしては飲み進めるのが若干きつく感じる程度に若さを感じる部分もあります。それが気になるかどうかで評価が変わるでしょう。
6000円以内という価格ながら、ハイプルーフのカスクストレングスリリースです。オフィシャルボトルはカスクストレングスそのものが珍しく、価格も高めなことが多いです。12年ものとしては高めの価格帯ですが、コスパも良いと思います。
アランの酒質は素直な麦芽風味、そこに樽由来の強いフルーツの香りとハイプルーフのアタックの強さ。パンチのある味わいですが、コスパ良好な1本です。