だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

ビッグピート 2017 クリスマスエディション

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BIG PEAT 2017 Christmas Edition

個人的評価:A 

総合評価(コスパ):★6 短熟アイラひしめく価格帯なので控えめ

硝煙、レモンピール、燻製。プレーンなスピリッツ香。
レモン、ジンジャー、梅、海苔。奥にピーチ。ヒリヒリとしたスパイスもあるが熟成感も感じる構成。加水すると香りの広がりが良くなり、刺激が和らぐ。
カリラメインな気がしますが、後半にアードベッグらしい甘み、ボウモアのピーチフレーバー、ヨードを感じます。若い原酒主体ですが、長熟原酒がまとめている感じ。

 

ダグラスレイン社から出ているアイラモルトだけのブレンデッドモルト、ビッグピート。毎年クリスマス限定ボトルが出ますが2017年はカスクストレングスでのリリースです(通常ボトルは46%ノンチルフィルター)。

おそらくカリラ、ボウモア主体にアードベッグが隠し味。ポートエレンは入ってるのかどうかわからないレベル。僕が苦手なカリラのハムっぽさ、ボウモアの紙っぽさはあまり感じず、加水することで香りも開く。なかなか秀逸なボトルです。

モルトヤマ3周年記念ボトル クライゲラヒ2006 アスタモリス

 

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MORUTOYAMA Private Bottle

Astamoris CLAIGELLACHIE 2006 Aged 11 years 

個人的評価:A+

総合評価(コスパ):★6

粉っぽい甘い香り、パイナップル、オレンジ、レモン。
口に含むとフルーツ感は淡く、麦芽由来の旨味が強い。酸味も少しありドイツパンのよう。余韻は心地よいオークが残る。

突き抜けた香味はないものの、フルーティさを中心にバランスよくまとまっている。

 

僕も何度か利用させていただいている、ウイスキー通販サイトモルトヤマ。3周年記念で店主下野さんが現地でサンプリングして選んだ樽を詰めた一本です。

e-singlemalt.co.jp

事前にスペック等を見た上で、スルーしておりました(爆)。このタイプなら加水の方が好きなんです…。飲んでみるとカスクストレングスながら飲みやすく、値段から考えるとコスパは良いです。

ただ僕はこのスペックなら加水してまったり楽しみたいタイプなのでスルーしました(重要なことなので2回言いました)。前割りして45%くらいで飲んでも美味しいと思います。加水でも伸ばせる優秀な子です。

すでに販売サイトでは売り切れになっていますが、バーで見かけたら是非1杯目、スターターとして楽しんでいただきたいです。

2017年総括 後編 良かったウイスキー

さて、後編ですが今年飲んだ中で良かったウイスキーを紹介します。

ブログで紹介していないウイスキーもありますがご容赦ください。

 

価格帯が全然違うものを含むので3つのカテゴリに分けました。

open category:価格、終売品などの制限なし

high range category:主に中熟以上・ボトラーズを考慮 価格上限15000円

standard categoy:主にオフィシャルスタンダードボトルを選定 価格上限8000円

この3つで紹介します。

 

<open category>

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GRENDRONACH GRANDUR Batch1 31 years 45.8%

文句なく良かったシェリーボトル。確か2014年リリースだったと思いますが、素晴らしく複雑かつ濃厚、多彩です。度数も高くなく純粋にシェリー系の味わいを楽しめました。

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GLENLOSSIE 1975 Aged 35 years

Specially Bottoled for SHINANOYA  by The Whisky Agency

これでもかとホグスヘッド熟成による多層的なアロマが襲ってくる1本。

長熟モルトの本気が垣間見えた一本。昔はこれ2万円しなかったんですね。出てたら買ってました笑

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USQUABEACH 

醤油や紹興酒のような古酒感のあるシェリーとナッティなフレーバーが合わさった一本。高いですが一本抱えて飲みたいと思わせてくれたブレンデッドモルトです。

 

<high range category>

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GLENGOYNE Aged 21 years

安定の家飲みボトルとなっていますが、21年の熟成感と穏やかながら濃厚なシェリー香が素晴らしい一本です。

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GLENMORENGIE Aged 18 years

ミックスフルーツジュース。他のモルトにはない洗練された香味。1万円以下ならマストな一本です。 

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GLENROTHES 2006 Aged 10 years by Abbey Whisky

10年と短熟ながら仕上がったウイスキーでした。プラム感とクリーム感が好ましい要素です。

 

<Standard Category>

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Ballantine's Aged 12 years

個人的にはバランタインは現行品でも安定してますね。ハイランドモルトのキレイな味わいが出ています。クセを求める方には物足りないでしょうけど、僕はこういうのが好きですね。

 

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KILKERRAN AGED 12 YEARS

クリーンな麦芽風味と染み込むようなピートフレーバーが心地良い1本。兄弟蒸留所のスプリングバンク10年もオススメです。

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 LAGAVURIN 16 years

ラガヴーリンは本当に安定してますね。ピートの強さは人を選びますが、芯のある酒質やフルーティさは家にも置いておきたいです。

 

以上になります。

今年は去年以上に色々な種類のウイスキーを飲みましたし、来年も色々チャレンジします!

本年も当ブログにお越しいただきありがとうございました!

2018年もよろしくお願いいたします。

2017年総括 前編 パワーワードは「オールドボトルは自分で創る!」

早いもので2017年も終わりです。

ブログを初めて1年以上経ちますが、世間のウイスキーブームは沈静化しているように見えるのにブログのアクセス数は徐々に増えてきました。ライトユーザーは減少傾向ですがディープなユーザーが増えているのかもしれません。

ありがたいことに2017年はおおむね月間10000~15000PVとなり、毎日250人前後の人が訪れてくれているようです。ありがたいことですね。12月は2万PVに届きそうです(この記事を書いている途中で超えました。ありがとうございます)。とんがったところがないブログですが、これからも更新し続けたいと思います。

 

さて、2017年に印象に残ったボトルの紹介と、個人的な嗜好の変化について。

個人的には本格的にボトラーズを飲み始めて、様々な経験をすることが出来ました。

ボトラーズのピーキーなリリースを色々飲んだ結果、オフィシャルボトルの良さが分かるようになってきました。

 

あとは香味の拾い方や開栓後の変化など。「経年変化で非常に良くなった」あるいは「開きすぎてぼやけてしまった」など、ボトルを家で抱えることでわかる変化もたくさん経験することが出来ました。これは家飲みの醍醐味ですね。

 

嗜好の変化というか、どういう要素が好きなのかということですが

・ピーティなフレッシュなもの

・濃厚なシェリー感

・フルーティさ

・熟成感があり、飲み進めるほどに余韻が積み重なるもの

このあたりが、僕自身の嗜好の琴線に触れるようです。

じゃあ長熟アイラシェリーが至高かというと、そういうわけでもありませんので嗜好とは本当に難しいものです笑

 

 

あと今年のパワーワードは「オールドボトルは自分で作る!」ですね。

状態も何もわからないリスクを抱えて買うより、伸びそうなボトルを家で抱えて育てる。5年後、10年後に取り出すと面白そうなボトルも集めました。

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 現在抱えているボトルは

グレンロセス2006 abbey whisky

ブルイックラディ ベアバーレイ2008

・ベンリアック カスクストレングス バッチ1

・グレントファース 2003 チーフタンズ

・エレメンツオブアイラ ピート

このあたりはしばらく寝かせていこうと思っています。

基本的にはカスクストレングスで角がとれると香味の広がりが良くなりそうなものを選定しています。そのうちグレンファークラスも加わると思います。ウイスキーフープの2005かウイスキーエクスチェンジの15年を候補に入れています。

 

長くなったので前後編に分けます。後編は2017年の良かったウイスキーを紹介します。

後編はこのあとで、2017年中に更新します。

シングルモルト駒ヶ岳 信濃蒲公英

 

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シングルモルト駒ヶ岳

ネイチャーオブ信州 信濃蒲公英 52%

 

個人的評価 :A

総合評価(コスパ):★5

駒ヶ岳らしい内陸系ピート。少しの硫黄、シナモン、バニラエッセンス。
口当たりはスムーズだが、ピートの刺激と芯のある麦芽風味。ミカン、シナモン、カルダモン。終盤には古酒由来とおぼしき木の渋みを感じる。
甘いスパイス系とバーボン樽の香味が中心でフルーツ感は乏しい。古酒で多層的な香りが出ており、意外とまとまりが良い。

 

バーボンバレル、アメリカンホワイトオーク新樽で熟成された2014年蒸留のモルト原酒主体に、20年以上熟成された長期熟成モルト原酒をヴァッティングしたという今回の駒ヶ岳です。

ノウハウが積み上げられた2014年原酒にシェリー樽原酒で多層感や甘さをプラスしたそれなりの飲みやすさを伴っています。

駒ヶ岳2011 リバイバルから見ると204年原酒もずいぶん洗練された味わいです。ピートや芯の強さはそのままですが。

これだけの原酒ですから環境的にも酒質的にも長期熟成にも期待が持てそうです。

 

新興というか蒸留再開なので、サントリーやニッカならこんな感じ、ということもなくまさに今1から作り上げられている駒ヶ岳というシングルモルト

だからこそ試行錯誤を見ながら将来に向けて経過を追っていくという楽しみができる。これもウイスキーの楽しみ方の1つですね。

シングルモルト駒ヶ岳 2013 epower

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シングルモルト駒ヶ岳 2013 No.1704 ePower Fine Single Malt Whisky

個人的評価 A

 総合評価(コスパ):★5

土っぽいピート。レモン、ジンジャー、コショウ。
ピリピリとしたスパイス、ピートの苦味。その後にバーボン樽由来のハチミツ、渋みも強めに感じる。3年という熟成期間の割には非常に完成度の高いモルト。逆にいうとこの樽はこれ以上熟成させると過熟になりそう。

 

ePowerから出たシングルモルト駒ヶ岳シリーズ。前回紹介したのは2011年の初年度蒸留でしたが、こいつは2013年蒸留です。

2年でのノウハウの蓄積が良かったのか、熟成年数の割にはバーボン樽の良い部分と真の太い酒質が合致した出来の良いモルトだと思います。3年ですのでスピリッツ感や若さを感じる部分もありますが、総じてバランス良くまとまっています。

こうやって経時的に飲んでいくと、この蒸留所の足跡や成長具合がしっかり感じられますし、決まった形のない今だからこそ様々な試行錯誤を楽しめるという点においてこういったシリーズを少しずつ追いかけていくのも楽しいですね。

 

マルスウイスキー、ニッカともサントリーとも異なる方向性になっていますので今後とも注目してみていきたいです。

 

シングルモルト駒ヶ岳 リバイバル 2011

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シングルモルト駒ヶ岳 2011 リバイバル

個人的評価 :A 

総合評価(コスパ):★3 

 

荒々しい内陸系ピート。ローズマリー、スピリッツ。口に含むとオイリーでスピリッツ感を強く感じる。ピート由来の苦味も強い。酒質そのものの芯が太く、ハーフショットでも持て余し気味になる。グラスに残った香りはバニラエッセンスが強く残る。


マルス信州蒸留所の責任者の竹平所長が初年度にマニュアルだけで仕込んだというシングルカスク

3年という短い熟成期間、1からノウハウを構築せざるを得ない状況もあってか非常に荒々しい味わいです。

ここから新たなマルスウイスキーの試みが始まったという意味で飲む意味が生まれるボトル。