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だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

グレンモーレンジ ドーノッホ

スコッチ シングルモルト ハイランド ハイランド-グレンモーレンジィ 評価A コスパ★4

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 GLENMORANGE DORNOCH

 個人的評価:A

総合評価(コスパ):★4

トップノートはモーレンジらしいスッキリと香り高いオレンジ、シトラス。リンゴ、アプリコットを思わせるフレーバーにハチミツ系の乾いたオーク香。口に含むと意外と主張してくるスモーキーなピートフレーバー。蝋やワックスを思わせるモーレンジ18年にも共通するフレーバーが官能的な余韻として残る。
口当たりも滑らか、中間もキレイで嫌味もないが、主張も少ない優等生な味わい。余韻は若干ピリピリとした若さも感じるが、総じてバランスのよさを感じる。
 
免税店向けに販売されている、ライトピーテッドモルト原酒で構成されたボトルです。バーボン樽だけでなくシェリー樽原酒も使われているため、モーレンジ18年に共通するワックスのような香りが特徴的に感じられます。
 
 グレンモーレンジの特徴といえば、背の高いポットスチルで蒸留することによって生まれる雑味の少ないクリアな味わいです。個人的にはオフィシャルのオリジナルは若干飲み応えに欠けますが、様々な樽をヴァッティングさせた18年は非常に好みに合う味わいです。
 忘れてはいけないもう1つの特徴は、初めてカスクフィニッシュという手法を使った蒸留所でもあります。現在もバーボン樽で10年寝かせた原酒をそれぞれポートワイン樽、ソーテルヌ樽、シェリー樽でフィニッシュしたシリーズを通年で販売しています。
 
 このボトルも熟成年数は10年程度でしょうか。若干若さを感じます。個人的には好みと言えるボトルではないですが、クリアな香味が好きな方やスプリングバンクが好みの方なら気に入ると思います。

キルケラン12年

スコッチ シングルモルト キャンベルタウン キャンベルタウン-グレンガイル(キルケラン) 評価A コスパ★6

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KILKKERAN  AGED12 YEARS

グラス:テイスティンググラス

量:30ml

場所:BAR飲み

個人的評価:A ドライな香味が好きなら高評価か。バンク好きなら是非。

総合評価(コスパ):★6

ミネラル豊かなピートにバナナ、バニラ、バンクっぽいシェリー香。干し草のニュアンスに厚みのある木の香り。フィニッシュは穏やか。
口に含むと強い潮気とミネラル感、ピートが出てくる。中盤はボディの厚みがあり、静かでほろ苦さの余韻。時間経過でバニラ、キャラメルが開く。
 
 ミッチェルズ・グレンガイル蒸留所からリリースされたエイジ表記のオフィシャルボトル、キルケラン12年です。
 スプリングバンク資本で2004年に設立されたこの蒸留所、麦芽スプリングバンク蒸留所でフロアモルティングされた麦芽を使い、仕込み水も同じ水源ということで姉妹蒸留所的位置づけです。
  キャンベルタウンらしい塩気や豊かな麦芽風味もスプリングバンクに近いですね。完成度はとても高く、この価格帯では購入筆頭候補になりえる銘柄です。国内での販売前から注目され、ネットショップではあっという間に売り切れてしまい、現在も再入荷しているところはないようです。
 キルケランも新興ですし、日本もこれから新規蒸留所がどんどん稼働してきますからウイスキーラヴァーにとってはこれからがますます楽しみになってきます。みなさんも美味しく飲めるように健康には気をつけてください。

レダイグ10年

シングルモルト スコッチ アイランズ アイランズ-レダイグ 評価A コスパ★5

 

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LEDAIG Aged 10 years

グラス:グレンケアン

量:30ml

場所:自宅飲み

個人的評価:A 短熟の方が良さそう

総合評価(コスパ):★5

 

鼻を近づけると、強いスモーキーフレーバーにわずかなオキシドール。絵の具のような溶剤香に奥まったライムの柑橘香。中盤はフルーティさ、木材系のフレーバーからほんのりとしたヨードと強いヨードが余韻に残る。
口当たりはマイルドだが、苦味を伴うピートが先行する。中盤は魚介系の出汁感とクローブなど酸味系のスパイス。麦芽の香り、味わいはあっさりとキレイめ。終盤は塩とハチミツ。余韻は引き際が良い。
加水するとオーキーフレーバーとスパイシーさがより際立つ。
 
前回紹介したレダイグのオフィシャル10年です。こちらのボトルの方が好みかなーというのが第一印象でした。短熟で樽感が少なめなプレーンな方がレダイグは良さが出ると思います。敢えて言えばボトラーズ向きといえるかもしれません。ボトラーズの短熟も5000円前後で買えますし、オフィシャル10年も5000円以内。アイラモルトと同価格帯ですのでアイラは一通り飲んで違うモノを、という選択であれば考えてみてほしいボトルですね。
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アイラと言えばハイボール。例に漏れず、このレダイグハイボールが合います。ヨードとともに出汁感が広がり、ほろ苦い余韻になる冬向けのハイボールです。ハイボールウイスキーによって個性が全く異なるので、家飲みボトルはハイボールにするのも面白いですね。
 

タリスカー 57°ノース

スコッチ シングルモルト アイランズ アイランズ-タリスカー コスパ★6 評価A+

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TALISKER   57 North  700ml 57%

グラス:グレンケアン

量:30ml

場所:家飲み

個人的評価:A+

総合評価(コスパ):★6

トップノートは柔らかいヨード香とバニラ香。コショウ、ココア、ローストしたナッツ類、完熟バナナ。余韻はピートフレーバーと木材系のフレーバーが長く残る。香りはやや単調ながら密度は濃い。
ハイプルーフを感じさせない口当たり。焦がした麦芽の甘みの後はほろ苦いピートフレーバー、中盤以降は樽材の渋味が支配的に出現する。時間経過とともにバーボン樽由来のフルーティさ、ハチミツ感が加わってくる。
香り立ちは控えめながら口に含むと雑味もありつつ、複雑な厚みのある味わいを感じる。
 
タリスカー蒸留所が北緯57°に位置することにちなんで、57%のカスクストレングスでリリースされているオフィシャルボトルです。
これだけ樽感が強いのに多層的なアロマは控えめ、ノンエイジ品ですが10年前後の熟成年数でしょうか。あまり長熟は使われていなさそうです。
しかし完成度が低いわけではなく、ハイプルーフを感じさせない口当たりでそれなりの熟成感を感じますし、中盤はやや平坦な印象ですが香りの厚みや複雑さは好ましい要素として感じます。
 
ストレートでは平坦気味ですが、1:2の水割りにするとフルーティさが開いてきます。カスクストレングスは何故か水割りが合う、これは鉄板です。こいつも柔らかいヨードにフルーティさが開いてなかなかいい感じです。
ボディの厚みや原料由来の味わいを求めるのではなく、タリスカーの個性と樽の香味を味わうにはとても良いと思います。ネットで安いところでは7000円前後で販売されていますし、悪くはないですね。
重すぎず、かといって軽すぎもしないので家飲みに良さそうです。

スプリングバンク15年

スコッチ シングルモルト キャンベルタウン-スプリングバンク キャンベルタウン コスパ★5 評価A

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 SPRINGBANK Aged 15 years

グラス:テイスティンググラス

量:30ml以上

場所:BAR飲み

個人的評価:A

総合評価(コスパ):★5

麦っぽさ、土っぽさ、シトラス。強いベリー香、レモンケーキ、鉛筆のような乾いた木香 。
スパイシーな口当たりに広がる麦芽風味。生クリームのようなクリーミーさ、クセのない素直で長いオークの余韻。
 
モルトの香水」と呼ばれるキャンベルタウンモルトスプリングバンクの15年エイジ。シェリー樽中心のヴァッティングで華やかな香味が広がります。
スプリングバンクの特徴はまずキャンベルタウンモルトの特徴と言われる塩味。この15年も口に含むとまず塩気のような味わいを感じます。
もう一つの特徴が、このスプリングバンクは使用する麦芽の全てをフロアモルティングと呼ばれる昔ながらの方法で自家製麦しています。そのせいか、麦芽風味も厚く、ファンの多さも納得できる蒸留所です。
 
個人的には15年よりも不定期でリリースされる12年カスクストレングスの方が好みですが、加水46%でこの厚みのある味わいはなかなか飲みごたえがあります。ただ、この1万円いかないくらいの価格帯は美味しいモルトが選べる価格というか、どれを選んでもオフィシャルならハズレはない価格帯なので個人的にはストックはしない予定です。

ラフロイグ トリプルウッド

アイラ アイラ-ラフロイグ スコッチ シングルモルト コスパ★5 評価A

 

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LAPHROAIG  TRIPLE WOOD

グラス:テイスティンググラス(国際規格)

量:30ml

場所:BAR飲み

個人的評価:A ラフロイグらしい強烈なヨード香を受け入れられるかで評価が変わる。

総合評価(コスパ):★5 終売品

 

香り:トップノートはフルーティーな香りが中心。オレンジ、クランベリー、シェリー香。口に含むと強烈なスモーキー、潮、海藻。ヨードとフルーティさが長く続く。

味:口当たりはまろやかで強い甘味を感じる。その後ペッパー、クローブ、クミンの刺激系スパイスの風味が広がる。

 

免税店向けに販売されていた、ラフロイグトリプルウッド。トリプルウッドとはバーボン樽→クオーターカスク→シェリーカスクの3種の樽で熟成されたということ。それぞれのヴァッティングではなく、原酒を順番に寝かせる。ちょっと特殊な製法をとっています。

ラフロイグらしい味わいにシェリー樽での奥行きですが、後熟のためかシェリー香は控えめ。元々強い甘味を感じますから、控えめでも十分まろやかになってます。

でもラフロイグ、苦手なんですよね。ピート香ではなく、独特の海藻っぽさが苦手です。ただ、選り好みはしないようにたまに飲むようにしています。

好きな人は好きですから、まだまだ修行が足りませんね!

竹鶴17年

ジャパニーズ ニッカ-竹鶴 評価A+ コスパ★6 ヴァテッドモルト(ピュアモルト)

 

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竹鶴 PURE MALT 17年

グラス:グレンケアン

量:30ml

場所:家飲み

個人的評価:A+~(S) 

総合評価(コスパ):★6

 

香り:コーヒー、プラム、キウイ、キャラメル、タンニンを含むベリー香。口に含むと少しのサルファリー、オイリーな甘い香り、みかん、シナモン。ココアのようなウッディネスが長く続く。

味:柔らかなフルーツ、トースト、焦げ感。アルコールの刺激はほとんど感じず、バターやフィナンシェのような甘味・旨味が広がり、ピートのほろ苦さと果実の味わいがリッチな余韻として残る。

 

オフィシャルらしい多層的なアロマ、リッチな余韻。43%ながらボディも厚みがあります。値上げで現在は定価付近で7500円程度、ネット通販では1万オーバーになってしまいました。定価付近であればミドルエイジのウイスキーとして必要十分な価値があると思います。

 2015年9月の大規模なラインナップ整理、値上げの中で品薄となり、なかなか見かける機会が減ってしまいました。

 

品薄となったことで希少価値が高まり、ネットオークションでは高値で取引されています。ウイスキーブーム以降にウイスキーを飲むようになった人には、竹鶴17年て飲んだことのない、値段だけが高いような印象が先行してしまう気がします。

実際は定価の7500円程度では十分な味わいを持っていると思いますし、ニッカの伝統的な味わいが体現されています。ニッカの本気、というかよりレベルの高い味わいを求めるならば買い求めるのも良いかもしれません。定価で買えなければ僕はバーで飲みますね。1万オーバーでは買いません。