ブラインドテイスティング:マッカラン18年 2016リリース
MACALLAN 18 Years Old
個人的評価:S
総合評価(コスパ):★5
テイスティング記録
樽:ファーストフィルシェリー中心に少量バーボン樽バッティング?
地域:ハイランド
度数:43%
熟成年数:18年程度
蒸留所:グレンドロナック21年 (マッカラン18年?)
香り:上品かつ、香り高いブドウ、いちご。中盤には強めのオーク香。余韻はダークフルーツが中心、非常に長く官能的。
味:オロロソ樽っぽい甘い口当たり。麹のニュアンスに力強い麦っぽさ。わずかにチーズ。青草が終盤にわずかに出現。嫌みな要素はほとんど感じない。
オフィシャル限定という縛りで出してもらいました。
予想の経緯ですが、色の時点でオフィシャルでシェリー中心に限定。思った以上にリッチなシェリー系の香味がキッチリ出てきます。多彩な香味というよりはがっつりシェリー系、ミドルエイジ以上の熟成感と予測。中盤にオーク香が出てきたので、ここでバーボン樽も入ってる?とミスリードしてしまいました。
シェリー中心のミドルエイジヴァッティング、しかもノンピート系と考えると候補は絞られます。マッカラン18年、グレンドロナック18年、グレンドロナック21年、グレンゴイン21年。オーク香を拾っていたのでグレンドロナック18年と考えましたが、その割には力強さがあり、マッカラン18年と悩んでドロナック21年を最終回答。
テイスティング記録を見ると、酵母臭に強い麦芽風味とマッカランの要素はしっかり拾っていましたのでまぁよしとします。
マッカラン18年は1996、1997、今回の2016リリースと近年は飲んでいますが、新しくリリースされる度にシェリー感が薄くなっているような…。
マッカランは年間生産量が600万リットル。樽が400リットル入ると考えても、年間1万5000樽に詰めている計算になります。それだけの樽を全て高品質で揃えるのは正直無理があるでしょう。
大量生産でこの味を保っていること自体が、もしかしたら奇跡的なことなのかもしれません。