だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

トミントール16年

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 TOMINTOL Aged 16 years

グラス:テイスティンググラス

量:50ml

場所:家飲み

個人的評価:A

総合評価(コスパ):★4

 

香り:蜜の入ったリンゴ、粉っぽい果実香料、メープルシロップ。中盤はわずかなスモークにオーキーフレーバーが中心となり、余韻はあっさりと引いていく。

味:口当たりは穏やかで若干の甘味、麦っぽさ。若干の酸味。ほんのりとスパイシーな余韻。

 

スペイサイドって難しいなと思わせてくれるウイスキーです。「スペイサイドの何かです」と出されてもブラインドではわからない…。もちろんボディの強弱や酸味・甘味の出方で微妙に違うことは違うのですが、ブラインドでわかるほどの差が感じにくい。なかなか考えさせてくれるボトルです。同じノンピート麦芽、同じ川の仕込み水ですから大きな違いを出すこと自体が難しいと思いますが。

 

 だからこそヘビーピート麦芽カスクフィニッシュ、長期熟成ボトルなどでコンセプトを打ち出した方が評価が高い傾向にあると思います。様々な理由でクオリティも高いんですが、ベンリアックやアベラワーはそうやって成功してます。有名銘柄としてのグレンリベット、グレンフィディックマッカランシングルモルトの定番として親しまれている。ただし、シングルモルトだけが販路ではなく、ブレンデッド用として親会社やボトラーズに卸すことで成立している蒸留所もあります。

うーん、スペイサイドは考えれば考えるほど難しく、深い銘柄と思う次第です。