だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

アイラモルト、何がオススメ?

ラフロイグアードベッグラガヴーリンボウモア、キルホーマン、カリラ、ブルイックラディブナハーブン。かつてはポートエレン。

1つの島に8つの蒸留所が存在するアイラ島。この島は土地の1/4が泥炭(ピート)に覆われ、潮風が吹き付ける風土から強いピート香と独特な風味を持った特徴あるウイスキーが生まれています。

 

その強烈な個性は人によっては全く受け入れられず、逆に熱狂的な愛好家も存在する不思議なウイスキーです。だからこそ初心者に勧めることがほとんどなく、しかしウイスキーを飲み進めていく中で必ずどこかで飲むことになるであろうウイスキーでもあります。そんなウイスキーの特徴を備忘録として書いておきます。

 

ラフロイグ 初心者へのオススメ度:基本的に勧めない

グラスからの香りはフルーティだが、口に含むと「正露丸」と評される苦みのあるピート香が膨らむ。後半にも舌に張り付くようなヨード香が残り強く主張する。

 

アードベッグ 初心者へのオススメ度:基本的に勧めない

グラスに注いだ瞬間から広がる硝煙のような香り。口に含むと「イソジン」のような独特のヨード香が広がる。後半にはリンゴやハーブの香りが開き、甘味を感じる。香りの主張は強いがラフロイグほど味わいにピートは感じられない。

 

ラガヴーリン: 初心者へのオススメ度:全く勧めない。

アイラモルトで最も力強いと言われる。最初から最後まで松脂やレザーのようなニュアンスを含む濃厚なヨード香が主張してくる。口当たりは濃厚で甘く、ヨード香の奥からは濃いベリー系のフルーティさが現れる。アフターまで独特のヨード香は続く。

 

ボウモア 初心者へのオススメ度:入門編としてはあり

別名アイラの女王。上記3つよりは独特のヨード香はやや少なく、口に含むと広がるが土っぽさのあるピートが主体となりクセの強さはまだ柔らかい。バーボン樽由来のフルーティさも強く、軽めの酒質で受け入れやすい味わい。ただし18年以上には現在もパフュームが残っているため注意が必要。

 

カリラ 初心者へのオススメ度:入門編としてはあり。

ヨードよりは塩気、スパイシーさを主張してくる味わい。青リンゴ、ハーブといったニュアンスもしっかり感じることが出来る。チェイサーとしてレッドアイ、トマトジュースが合う。

 

キルホーマン 初心者へのオススメ度:全く勧めない。

グラスからはアードベッグと似たイソジンの香り、口に含むとラフロイグに似た正露丸の香りと後半まで残るヨード香。新規蒸留所で最長7年熟成のためかニューポットらしさも感じ、アイラ島の荒さをそのまま表現したような味わい。

 

 すみません、ブルイックラディブナハーブンは未経験のため書けません。このように書いてみるとこのメンツではボウモアかカリラあたりがクセが抑えめで良さそうですが未経験の2つの方がクセは少ないです。

 あとアイラモルトのクセの強さを活かしてハイボールにすると、爽やかさとともにクセが程好いアクセントになって飲みやすくなります。

 初見のバーで「ラフロイグハイボール」を頼むと「こいつ、飲みなれてるな」感が出ますよ。お勧めしませんが。

 

 散々クセがあると言ってきましたが「こういうウイスキーもあるんだ」くらいに気楽にバーで試してみるのがオススメです。ハマれば楽しいし、ハマらなくても良い経験になると思います。