だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

シーバスリーガル18年

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CHIVAS REGAL Aged 18 Years  GOLD SIGNATURE

飲み方:ストレート、ロック、ハイボール、トワイスアップ、冷凍ストレート

量:30ml以上(たくさん)

場所:家飲み

時期:開封直後、2週間後

個人的評価:A フルーティな味わいとオークの樽感は素晴らしいが、どことなく香りが薄く若干ちぐはぐした印象。トワイスアップや冷凍ストレートでは湧き上がってくる香りが楽しめる。

総合評価(コスパ):★4

 

爽やかなリンゴ系の香りと紙のようなピート香。口に含むとグレーン由来の若干のえぐみと平坦な甘味。時間差で湧き上がってくるオーク樽の木香とバニラ香。カカオのようなビターさでフィニッシュする。全体的に香りが弱々しく、線の細さを感じる。

トワイスアップでは口当たりが柔らかくなると同時に、青リンゴ・パイナップル・熟したプラムの酸味系フルーツの香りがバランス良く広がる。アルデヒド香とウッディネスも一体となり、余韻はバニラが優しく香る。

冷凍ストレートにすることで、舌の上で温度が上がると華やかなアルデヒド香とオーク香が混然一体となり、良い部分が際立つ。

 

かなり暑くなってきましたね。そんな中でシーバスリーガル18年です。

ブレンデッドの5000円と、僕が家飲み用に購入するウイスキーでは割と高額な部類に入ります。それだけに期待して飲みました。

結論から言うと、期待していた印象とはちょっと違うなーという感じ。決して悪くないんです。ただ18年物として期待していた多層的な香りは強くなく、爽やかなアルデヒドを中心として若干のピート、18年らしい樽感も入る構成。一方でグレーンの香味の隠したい部分も若干出てきてしまう。全体的に線の細い香りによって、まとまりきらない印象を感じました。

 

ハイボールにすると線の細い香りがさらに薄くなり、もはや炭酸を飲んでいるような感覚に…。この暑さでストレートもあまり飲みたい季節ではありません。

冷凍ストレートは香りを補うための苦肉の策。舌の上で温度が上がることで香りが広がることを期待しましたが、結果から言うとまぁまぁと言った感じでした。

トワイスアップが最もバランスが良かったです。口当たりの柔らかさと加水によってアルデヒド香が開いてきます。

 

BARでストレートのみでテイスティングしていたら良い印象はなかったと思います。色々な飲み方を試したからこそ、この評価に落ち着きました。

飲み方によっていかようにも姿を変える。ストレートだけがウイスキーの飲み方ではない。そういった意味のウイスキーの奥深さを感じさせるボトルでした。