マッカラン18年
MACCALAN Aged 18 years 1996
グラス:ショットグラス
量:30ml
場所:BAR飲み(BAR Compal)
評価:S 近年系シェリーではあるが、嫌味もなく華やかな味わいが楽しめる
コスパ:評価なし(サービス価格のため)。通常ボトルは高いです。
これでもかと甘いシェリーの香りと樽由来のウッディネス。微かに生木の香り、酸味のある香り。カカオ、ウッディ、柿、焦がし醤油を思わせる苦みとわずかな酵母臭がある。
口に含むと意外なほど主張してくるアルコール感とモルト感。意外と暴れ馬な酒質。芯の通ったスペイサイドらしい酒質はわずかにキャベツの甘く青い香り。ロールスロイスというよりどこか暴れ馬。後味はカカオ、ウッディ、シェリー。余韻は長く華やか。
「ウイスキーのロールスロイス」と呼ばれるスペイサイドモルト、マッカラン、シェリー樽原酒のみで構成されたシングルモルトウイスキーです。
特にこの18年は単一年に蒸留したシェリー樽原酒のみをバッティングしているため、ボトルに蒸留年がラベリングされています。今回飲んだのは1996年ですが、世間的には1994年以前のボトルが高値で取引されています。
ウイスキー価格高騰の煽りを受けてなかなか飲めなくなってしまった銘柄ではありますが、たまたま行ったバーの店主の好意により安めの価格で飲ませていただきました。
個人的な趣向ですが、現行の12年モルトのシェリー系はそこまで好まないのです。しかしマッカラン18年はウッディの深みもあり、12年物とは一線を画す味わいでした。まぁ価格と熟成を考えれば当たり前の話なのですが…。
通常ボトル2万円という値段を考えると、そこまで出す価値があるのかは若干疑問を感じます。1万円前後でもグレンドロナック18年、21年やアベラワー・アブナックなどシェリー系でかなり良いモノもありますので、コスパ上は難しいウイスキーです。
シェリー系を楽しむのであれば1万円出したいなと思う今日この頃ですが、僕の好きなバーボン樽熟成は6000円以内で良いボトルが多いんです。嗜好と価格、経験値とのせめぎ合いの日々が続きます(笑)。