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だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

竹鶴ピュアモルト

 

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竹鶴 PURE MALT

グラス:テイスティンググラス

量:30ml 以上

場所:家飲み

個人的評価:A 熟成後の素晴らしさを予感させてくれるが、若さも感じる。ハイボール、ロックでも飲める晩酌用ウイスキー

総合評価(コスパ):★5 500mlを約1700円で購入。国内産では最安値モルトである価値はある。

 

トップノートは砂糖を焦がした甘い煙たさと樽由来のバニラ香、山百合の甘い花の香り。口に含むと焦げのニュアンスとウッディな香りが広がる。ウッディネスは熟成感に欠け、若く渋みも強く感じる。トーストと評される強い焦げのニュアンスと麦芽感が混じった味わい。フィニッシュはアルデヒドの華やかさと若干のゴム臭、バニラ香も強い。余韻は宮城峡由来の華やかな香りが長く続くが、グラスに残していると香りが途中で飛んでしまう

 

NHKの朝の連続ドラマにもなった「マッサン」。本人の名前を冠するニッカのフラッグシップ銘柄、竹鶴のノンエイジ製品、竹鶴ピュアモルトです。

竹鶴は余市蒸留所と宮城峡蒸留所の原酒をヴァッティングして作られたヴァテッドモルト、ピュアモルトと呼ばれる種類のウイスキーになります。竹鶴政孝は複数蒸留所の原酒を混ぜ合わせたウイスキーを理想としていたということで、理想形として本人の名前を冠していると思われます。

 

2つの蒸留所の味わいが混じり合った複雑さがこの「竹鶴シリーズ」の真骨頂でしょう。竹鶴を飲むと2つの蒸留所の特徴を意識せざるを得ません。

宮城峡の長く残る華やかな香りとドライな味わい、フルーティと評される爽やかなエステル香。余市の石炭直火蒸留とポットスチル形状によって生み出されるトーストと評される焦げた麦の香り。

 

しかし、ノンエイジの竹鶴ピュアモルト余市の若い原酒特有の弱点が明確に出ているように感じます。新樽熟成原酒の強いウッディとバニラ香、渋味が若干とげとげしい味わいを感じさせてしまいます。

これが17年、21年ではまろやかになって深い味わいを生み出していることは間違いありません。このあたりはブレンダーも苦労していると思われますが、逆に言えばノンエイジながら、熟成された竹鶴と同じ方向の仕上がりになっているともいえます。

熟成がさらに進んでいったウイスキーのすばらしさを予見させてくれるボトルと見れば、一度は飲む価値があると僕は感じます。

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