白州12年
白州12年
グラス:テイスティンググラス
量:50ml
状態:開封直後
場所:家飲み
個人的評価:A+ 多層的なエステル香に森・煙のニュアンス。高いレベルでまとまった味わい。
総合評価(コスパ):★5 値段通りの深い味わいはあるが、普段飲みの価格ではない。
50ml小瓶を750円で購入。
サントリーの持つ蒸留所の1つ、白州。そのエイジングものの入り口12年です。
トップノートはピート、煙。リンゴ、ハチミツ、ジャスミン。
口に含むと土っぽいピートにオレンジ、クランベリー、若いマンゴー、一瞬のローズマリー、オーク香。味わいはトースト感のある煙とモルト感で原酒の質の良さを感じます。後味は柔らかいピートとウッディ。
少しだけ加水するとエステル香の階層性が浮き彫りとなり、一気に華やかな香りが感じられます。
よく山崎と白州の違いは?といったものを見かけますが、個人的意見ですが。
・山崎:サントリーフラッグシップらしい、エステル香の多層性を前面に押し出した万人に愛されるウイスキー
・白州:ライトなピーティさを持ち、山崎と比べるとウッディネスやハーブなど多様な香りを持つスコッチに近いウイスキー。森と表現されているが納得する味わい。
こんな感想を持っています。
基本的にサントリーのウイスキーは質の良い原酒によってエステル香の多層性を生み出し、日本でも温暖な気候の地域性が合わさって若い内から個性を持った独特の世界観を持っています。ニッカのウイスキーの方が冷涼な気候でスコッチウイスキーに近いニュアンスを感じます。
どちらが優れているかというよりは、ジャパニーズウイスキーでもこれだけ違いがあるということです。日本らしさというと、サントリーのエステル多層性は外せないかなと思っています。
高い価格帯じゃないと本気を出さないとか色々言われますが(笑)、やっぱり美味しいウイスキーを作っていると感じます。