バランタイン12年 1990年前後流通
Ballantine's 12 years old
個人的評価:A+
総合評価(コスパ):★7
今回紹介するのは高コスパなブレンデッドウイスキー、バランタイン。1990年代流通のリッターボトルです。
バランタインのオールドボトルと言うと、1970年代のモノが非常に評価が高いのですが相応にオークション市場での価格も高く…。この時代は評価こそ高くありませんが、モルティなコクもあり現行品にもつながるハイランドモルトの良さを感じ取れる穴場ウイスキーです。
目立たないけどゲームを落ち着かせる守備的なボランチ。こういうウイスキーがあるととりあえず一杯目にも使えるし、良いウイスキーの前座にもなりますし、自分が落ち着くボトルは嬉しいですね。
ブラインドテイスティング:マッカラン18年 2016リリース
MACALLAN 18 Years Old
個人的評価:S
総合評価(コスパ):★5
テイスティング記録
オフィシャル限定という縛りで出してもらいました。
予想の経緯ですが、色の時点でオフィシャルでシェリー中心に限定。思った以上にリッチなシェリー系の香味がキッチリ出てきます。多彩な香味というよりはがっつりシェリー系、ミドルエイジ以上の熟成感と予測。中盤にオーク香が出てきたので、ここでバーボン樽も入ってる?とミスリードしてしまいました。
シェリー中心のミドルエイジヴァッティング、しかもノンピート系と考えると候補は絞られます。マッカラン18年、グレンドロナック18年、グレンドロナック21年、グレンゴイン21年。オーク香を拾っていたのでグレンドロナック18年と考えましたが、その割には力強さがあり、マッカラン18年と悩んでドロナック21年を最終回答。
テイスティング記録を見ると、酵母臭に強い麦芽風味とマッカランの要素はしっかり拾っていましたのでまぁよしとします。
マッカラン18年は1996、1997、今回の2016リリースと近年は飲んでいますが、新しくリリースされる度にシェリー感が薄くなっているような…。
マッカランは年間生産量が600万リットル。樽が400リットル入ると考えても、年間1万5000樽に詰めている計算になります。それだけの樽を全て高品質で揃えるのは正直無理があるでしょう。
大量生産でこの味を保っていること自体が、もしかしたら奇跡的なことなのかもしれません。
キルホーマン カスクストレングス
KILCHOMAN ORIGINAL CASK STRENGTH
個人的評価:A
総合評価(コスパ):★5
ボウモア9年 シェリーカスク
BOWMORE AGED9 YEARS SHERRY CASK MATURED
状態:開封直後
個人的評価:A
総合評価(コスパ):★6
日本に正規輸入されていない?ボウモア9年です。
去年あたりから平行品で日本にも少し入ってきましたが、即完売となっていました。
今回は運よく購入することができましたので、レビューしたいと思います。
9年という熟成年数ながら、シェリー樽原酒中心のヴァッティングと推測されるダークフルーツを中心とした香味。熟成年数の割には加水でよくまとまっているように思います。
開封直後はゴムっぽいニュアンスが強く出ていて、あまり良い印象はありませんでした。時間経過と共にその要素は薄れます。ヨードは若干ありますが、シェリー樽の甘さが優勢です。
購入価格は12年と同じ4000円前後とコストパフォーマンスに優れています。
この価格帯でのシェリー樽中心のヴァッティングは貴重ですから、流通し始めると一気に人気が出そうです。
ボウモア15年ダーケストと飲み比べもしました。
ダーケストはバーボンらしさもしっかりと主張して、複雑さをまとった味わい。
9年はバーボン由来の香味はあまり感じず、シェリー樽原酒の割合が多いことが感じ取れました。
なかなか面白いオフィシャルボトルでした。こういうボトルが増えてくるのは本当に嬉しいです。
アードベッグ ケルピー
ADBEG KELPIE
個人的評価:A
総合評価(コスパ):★5