だーさんのウイスキー広場

安いものからそこそこ高いもの、オールドボトルまで。ウイスキーラヴァーのテイスティング記録、ウイスキーブログです。

ボウモア ゴールドリーフ

 

f:id:ainoko777:20170604210014j:image

BOWMORE GOLD REEF 

個人的評価:A

総合評価(コスパ):★5

ほんのりとしたヨードに土っぽさ。原酒由来と思われるフルーティさ、チェリー、プラム、ほんのりと青いバナナ
口当たりはオーキーさ、ハチミツ、レモン。後半は海苔の佃煮、チェリーパイ。時間経過とともに樽感が強く出てくる

 

ボウモアの免税店向けボトルの1つ、ゴールドリーフです。

シェリー樽原酒をバーボンカスクでフィニッシュをかけた珍しいボトルです。

ボウモアらしい香味と、バーボンのオーク感が前面に出てきます。

ボウモア好きなら1度試してほしいボトルです。

キルホーマン カスクストレングス


f:id:ainoko777:20170628203241j:image

KILCHOMAN ORIGINAL CASK STRENGTH  

個人的評価:A

総合評価(コスパ):★5

柔らかい土っぽいピート香。シトラス、ハチミツ。品の良いオーク香。
ビロードの口当たり、ドライ、塩気。潮レモン、ハチミツ、あんず飴
 
キルホーマンですが、個人的にはアードベッグのアタックの強さと、ラフロイグの後味を足したようなイメージを持っています。
今まで飲んだキルホーマンは、あまり好きではありませんでした。
今回はクォーターカスクとのことですが、あまり樽感とスモークべったりではなく、割とプレーンな酒質由来の味わいをしっかりと味わうことができます。
度数は高く若さもしっかり感じます。
 
本来こういったプレーン系のボトルはボトラーズでリリースされることが多い印象です。これも新興蒸留所ならではのオフィシャルボトルといえるでしょう。
10年先が楽しみな蒸留所の1つです。

ボウモア9年 シェリーカスク


f:id:ainoko777:20170719090314j:image

 BOWMORE AGED9 YEARS  SHERRY CASK MATURED

状態:開封直後

個人的評価:A

総合評価(コスパ):★6

香り:ヨード、焼けたゴム、梅干し、チェリー、シュガーシロップ。中盤以降はダークフルーツ感が強く感じる。
味:嫌みのない甘さ、苦味を伴うヨード。ビワ、オレンジ、スパニッシュ?アメリカンオーク?少し木の余韻

 

日本に正規輸入されていない?ボウモア9年です。

去年あたりから平行品で日本にも少し入ってきましたが、即完売となっていました。

今回は運よく購入することができましたので、レビューしたいと思います。

 

9年という熟成年数ながら、シェリー樽原酒中心のヴァッティングと推測されるダークフルーツを中心とした香味。熟成年数の割には加水でよくまとまっているように思います。

開封直後はゴムっぽいニュアンスが強く出ていて、あまり良い印象はありませんでした。時間経過と共にその要素は薄れます。ヨードは若干ありますが、シェリー樽の甘さが優勢です。

購入価格は12年と同じ4000円前後とコストパフォーマンスに優れています。

この価格帯でのシェリー樽中心のヴァッティングは貴重ですから、流通し始めると一気に人気が出そうです。


f:id:ainoko777:20170719090328j:image

ボウモア15年ダーケストと飲み比べもしました。

ダーケストはバーボンらしさもしっかりと主張して、複雑さをまとった味わい。

9年はバーボン由来の香味はあまり感じず、シェリー樽原酒の割合が多いことが感じ取れました。

なかなか面白いオフィシャルボトルでした。こういうボトルが増えてくるのは本当に嬉しいです。

アードベッグ ケルピー


f:id:ainoko777:20170628203148j:image

 ADBEG KELPIE

個人的評価:A

 総合評価(コスパ):★5

ハッキリとした硝煙、海苔っぽいヨード。クレゾール、ハッカ。柔らかい潮気とオークが長く続く。
口当たりは柔らかく、ドライ。鰹だし、甘味は奥まっている。余韻には少しピリピリとした刺激感。若干若さを感じる。
 
アードベッグが毎年6月に行っているアードベッグデー。合わせてリリースされる限定ボトルの2017年版です。
今年はよりアードベッグの個性を強調したヴァッティングとのこと。
実際、アードベッグらしい要素をしっかり感じました。もう少し熟成感があればA+~Sくらいになっていたと思います。
 
アードベッグは通常のオフィシャルボトルが非常にレベルが高くまとまっているんで、限定品はチャレンジングなモノが多いです。今回もけっこうチャレンジングでしたね。コリーヴレッカンとかが好みならドストライクですね。

イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ

f:id:ainoko777:20170128051526j:plain

 Ichiro's Malt Mizunara Wood Reserve

個人的評価:A

総合評価(コスパ):★5

あまやかな乳酸系の香り立ち、枯れ葉にバーボン樽由来のフルーティー、バナナ、嫌みではない。バニラの香りが引き際よく消えていく。
スキムミルクのようなコクのある甘さ。フルーティーさよりも甘さ、ウィート系のコクが主体。後味はバニラ感が強い。
 
もう説明する必要もないほど有名なイチローモルトのリーフシリーズ。ミズナラウッドリザーブです。
羽生蒸留所のモルト秩父蒸留所のモルトをヴァッティング後にミズナラ樽で後熟、再貯蔵後にボトリングされたものです。
 短熟原酒と長熟原酒をマリッジしているので、若さを感じることはあまりなくスムーズな飲み口でした。けっこう甘口なのでドライめが好きな方には厳しいかもしれません。
 
ベンチャーウヰスキーが2007年創業なので、来年には秩父10年がリリースされるのでしょうか。もしリリースされることになったとしたら、争奪戦ですね。飲んでみたい気もしますが…。

スカリーワグ カスクストレングス


f:id:ainoko777:20170531110956j:image

SCALLYWAG CASK STRENGTH No.1 SPEYSIDE BLENDED MALT SCOTCH WHISKY DOUGLAS LAING 53.6%

量:ハーフショット

場所:BAR飲み

個人的評価:A

総合評価(コスパ):★5

香りは穏やか。フルーティさはパイナップルやリンゴが目立つがわずかにカシスっぽさもある。その後は明確なココアフレーバー。口の中ではさくらんぼと続き、柔らかいオーク香が余韻に残る。

味わいは度数を感じさせない滑らかな口当たり。シェリー樽らしい甘味・フルーティさ。みかん、メロン、マンゴー。後半は木の渋味がしっかりと出現し、引き締まる

 

ダグラスレイン社のスペイサイドのみで構成されたブレンデッドモルトです。

使用原酒はマッカランモートラックグレンロセスなど。

香りは穏やかですが、シェリー樽原酒主体の甘口モルトです。

 

個人的にはけっこう良いと思います。

華やかさは欠けますが、穏やかで優しい甘味。

シェリー樽原酒の良さをしっかり生かしています。

おそらくシェリー100%構成で明確なチョコフレーバーが楽しめます。

若干価格は高いですが、シェリー樽原酒のキャラクターを理解するにはとても良いモルトだと思います。

テイスティング評価の目安について

 

数字上は記録していますが、評価基準の簡単な説明を追記しておきます。

 

<個人的評価>は味そのものの評価です。

C、B、A、A+、S、S+、SSの7段階としてBを基準点として加点評価とします。

 

C:これはちょっといただけない…。

B:普通

A:合格!1つ以上みどころがある

A+:ひとつ上の味わいがある

S:特筆すべき美味しさ。優秀

S+:こういうボトルに出会えたら幸せ。超優秀

SS:死ぬ前にもう一度飲みたい。死んでからも飲みたい

 

<コストパフォーマンス>を見直し、<総合評価(オススメ度)>とします。

★3:ちょっと高くないですか?

★4:もう少しがんばって

★5:値段相応。リピートはしない。

★6:この価格なら満足。リピートはしないかな。

★7:この価格なら非常に満足。リピートしてもいい。

★8:確実にリピートする

★9:高くても買う

★10:金に糸目をつけない

 

こんな感じで見てもらえればと思います。