レダイグ18年
LEDAIG Aged 18 years
グラス:テイスティンググラス
量:30ml
場所:BAR飲み
個人的評価:A 軽めの酒質に主張の強いピートフレーバー。短熟の方が良いかもしれない。
総合評価(コスパ):★4
全体的には悪くないのですが、ミドルエイジで比較すると完成度はアイラモルトの方が上と感じます。酒質が軽いためか様々な樽のヴァッティングで得られる複雑な香味がイマイチ一体化していないように感じました。
近いうちに短熟も飲んでみようと思います。
グレンフィディック14年リッチオーク
Glenfiddich Aged 14 years RICH OAK
グラス:テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:家飲み
開封時期:開封一か月程度
個人的評価:A+ 個人の好みが反映された上での評価です。
総合評価(コスパ):★5
ハイボールではフィディック特有の甘味が良く伸びるため、好みが分かれると思われます。
グレンフィディック12年の風味に加えて強いオーク香が支配的にあります。新樽でエキスが十分に出る事に加えて元々主張の少ない酒質ですから樽の影響をダイレクトに感じます。僕にはどの要素がアメリカンオークなのかスパニッシュオークなのかはちょっとわかりませんが、森林浴系な風味があり樽由来の香味バリバリを好む人にとってはマストアイテムです。
また、これだけオーキーな香りを前面に出したモルトは少ないので1本抱えるというより経験的にBARで飲んでみるのが良いかと思います。
シーバスリーガルミズナラエディションと共通点を感じます。元々のスタンダード12年に強いオーク香の後付け。元々の甘くて柔らかい酒質が好きであれば1つ上のレベルと感じられます。
個人的にはこのタイプありというか結構好きな部類です。開封直後は甘味の主張が強かったですが、落ち着いてくるとフィディックの素直な酒質に樽材の味が出てかなり好みな味わいでした。少量加水でスパイシーさを引き出してゆっくりくつろいで飲みたいですね。夏以外ではほとんどロックは飲みませんが、ロックも良さそうな印象です。
響17年 旧ボトル(2001~2007年流通)
グラス:テイスティンググラス
量:30ml
場所:家飲み
個人的評価:A+ 強い麦芽・グレーンの味わいをミズナラでマスクした逸品。
総合評価(コスパ):なし 終売品。写真は180mlボトルを2300円で購入したもの
トップノートはオレンジ、パイナップル、紅茶。シナモンやココナッツのような甘い香り。加水でメロン、マスカットなど熟したフルーツの香りが豊かに。
口当たりはしっかりとした麦芽風味。麦芽、グレーンと間断なく穀物の旨味、風味が出てくる。渋味が後味として長く残る。
香りに厚みがあり、多目の加水で華やかな要素が現れてくる。
サントリーブレンデッドウイスキーのハイエンド、響シリーズ。
1989年にスコットランドのブレンデッドに負けないレベルを目指してリリースされたサントリーブレンダーの力の入ったボトルになります。発売当初はノンエイジ表記で17年相当の原酒が使用されていましたが、上記のボトルは現行ラベルに近いデザインで2001年に 「響17年」と年数表記が始まった当初のボトルになります。2007年にラベルリニューアルがありましたので、ここから逆算するとこのボトルに使われる原酒は1980年代以前のもの。
麦芽感・グレーンの濃さはジョニーウォーカーなどのスコッチブレンデッドのオールドボトルと共通しますし、味わいのバランスや多層性など全体のクオリティは引けをとりません。ブレンダーの技術では日本は本場スコットランドに負けていないなと思わせる代物です。
このボトル、開封直後はそこそこヒネ香があったのですが、1か月ほど放置したら香味が落ち着いて本来の響らしい味わいが戻ってきました。現行の響よりも重厚な仕上がりです。
以前記事にしたローヤル12年(2003年流通)でも同様の重厚なフレーバーのニュアンスは感じ取れ、現行品の軽さも感じ取れます。どちらが良いというよりも、その年代なりの個性があるということだと思います。
ブレンデッドとして軽さを求めるなら現行品の方が良いし、飲み応えを求めるならボディの厚い1980年代以前の酒質の方が合っています。気分によって飲むボトルを変えるのもウイスキーの醍醐味だと思います。
2016年 個人的に良かったウイスキー
今回は2016年に飲んだ(記事にした)ウイスキーの中からカテゴリ別に良かったウイスキーを紹介していきます。
<シングルモルト部門>
ARDBEG URGEDALE
ヘビーピートに厚みのある甘味・旨味。文句なく美味しく飲めるボトルでした。オフィシャルで1万円以内で買えるボトルとして十分以上のスペックだと感じました。
TOMATIN The WHISKY HOOP
SINGLE CASK 1995-2015 Aged 19 years 60% Proof
こちらも印象に残ったボトル。ハイプルーフのバーボン樽熟成、特別な何かはありませんが多層的なフレーバーは良いモノの基準になる香味でした。
<ブレンデッド部門(モルト含む)>
BLACK NIKKA BLENDER'S SPIRIT
これは言うまでもなく。話題性・味わいともに素晴らしかったボトルです。
SUNTORY WHISKY HIBIKI 17 years Old
値段は高いですが、本当にサントリーのクオリティは安定しています。飲み進めるほどに余韻が重なるフレーバーはブレンダーの力を感じさせる素晴らしいモノでした。
これ以降は3つの方向性(シェリー、ピート、スタンダード)でコスパが良いと感じたボトルを紹介します。
<シェリー部門>
エドラダワー10年
今年はシェリー系を良く飲みましたが、なかなか悩ましい選定でした。次点は「グレンゴイン カスクストレングス」ですが、シェリーフレーバーはグレンゴインが上でしたが、フルーティさ・ピートとの絡みを考えるとエドラダワー10年に軍配です。ドライで飲み飽きず、華やかなフレーバーが特徴的です。
<ピート部門>
ボウモア12年
こちらは好みですが、バーボン樽由来のフルーティさとヨード香のマッチングが非常に良かったです。
<スタンダード部門>
クライヌリッシュ14年
スキャパ スキレンと悩みましたが、価格でこちらに軍配。味わい全体はスキャパ スキレンの方が若干上かなと思います。2つともリッチな麦芽風味を主体とした完成度の高い味わいです。フィディックやリベットの方向性が好きなら試していただきたいです。
最終的には約60種に近いウイスキーを飲んだことになります。これからも徐々に飲んでいきたいと思います。このブログを読んでくださっている方、今後ともよろしくお願いいたします。
ハンターレイン オールドモルトカスク ボウモア12年
OLD MALT CASK BOWMORE DISTITILLERY
DISTLLED 2001 DECEMBER
BOTTLED 2014 OCTOBER
AGED 12 YEARS
グラス:テイスティンググラス(国際規格)
量:30ml
場所:BAR飲み
個人的評価:A+
総合評価(コスパ):★5
実はこのブログで初のボトラーズです。
時折お邪魔させてもらっているバーで「うちはウイスキー飲みが少ないからあまり出さないんだけど」とサーブしてもらったボトルです。
ボトラーズのリフィル系で樽感が薄く、蒸留所の個性が出るタイプ。このテのタイプはボトラーズが中心で蒸留所ごとの個性を感じるには良いと思います。ボウモアは2000年以降の紙っぽいフレーバーは言われますが、個人的にはあまり気になりません。優しい口当たりにホップのような爽やかさが好ましく感じました。。
アイラモルトはボトラーズでも人気で、特にボウモア、カリラ、ラフロイグはリリースが多く価格も高騰しています。なかなかいただく機会に恵まれず、ここまで来てしまいました。
2016年はシェリー系をかなり頂いたので、2017年はピーティなウイスキーをどんどん攻めたいと思います。
ボウモア18年
BOWMORE 18 years
グラス:テイスティンググラス(SK2)
量:30ml
場所:BAR飲み
個人的評価:A+
日本に正規輸入されているオフィシャルボトルとしては最長の18年熟成のボウモア。18年という熟成感、オフィシャルらしい多層的な香りでそこそこ飲ませてしまう。飲みはじめはドライですが、時間経過でボウモアらしいさわやかな柑橘の香りが開いてきます。個人的にはパフュームはそれほど気にならなかったのですが、ロットの差かもしれません。
ウイスキー全体の値上げでミドルエイジが軒並み1万円を超える中、希望小売価格で1万円を切り、実売価格8000円強というのはコストパフォーマンスとしては十二分と言えます。
とは言っても、実売1万円を切っているオフィシャルミドルエイジというと、ボウモア以外にはグレンリベット、グレンフィディック、ベンリアック、アベラワー、ノッカンドゥなどのスペイサイド系が中心。グレンモーレンジもハイランドですがノンピート系、ドロナック・ファークラスはシェリー系です。
カリラやタリスカーの18年は1万円強ですし、価格的な対抗馬というとラガヴーリンでしょうか。バー飲みならラガヴーリンですが、家飲みならボウモア18年の方がまったり1本を楽しめる気がします。
ボウモア デビルズカスク バッチ3
BOWMORE Devil's cask Batch3
グラス:テイスティンググラス
量:30ml
場所:BAR飲み
個人的評価:S
総合評価(コスパ):★3 700ml約30000円